誤解がないようにしておきたいが、車に関するすべての規制を取り払えといっているのではない。駐車場づくりを優先させるため、必要な項目があるなら、それを緩和すべきではないかといっているのだ。駐車違反を認めよという論調に受け止められても、はなはだ迷惑である。イタチごっこで費やされるエネルギー、資力を、建設的な方向で考えてみたい、と考えるのだ。それを踏まえたうえで、交通規制というものに触れておきたい。ソウル、シンガポールなどでは、ナンバー末尾の偶数、奇数によって都心部への乗り入れを規制している。ローマも一五年前から同様の規制が行われている。日本では、この種の規制はない。「東京都が、水曜日に都内ノーカとアレません。もちろん、ノーカーデーにしても、法的規制があるわけではありません。たぶん、今後もこの種の法的立場からの規制はできないと思いますね」(専門家)日本の場合、自動車メーカーの力というのはあなどれない。よし悪しはさておくが、発言力は強大である。車検制度についても同様だ。新車購入時から五年にせよという声もあるが、これは現行三年、二回目から二年、そして一一年目から一年となっている。車検にかかる費用もまちまちである。いわゆる素通しでいけばコ丁一三万円。車種にもよるが、正式なディーラーに頼めば、二〇万円近くかかる。これも個人でやれば税金、法定金額のみで一〇万円をきるから、どこかで相当、余計な費用が生じているのは事実。それはさておくとしても、こうした面のコストを圧縮すれば、駐車場づくりや車に関する経済効果はもっと上昇すると思うのだが、いかがなものだろう。これについて専門家はこう話している。「ノーカーデーを訴えるより、幹線道路における駐車違反を徹底的に取り締まった方が、経済効果はあがるでしょう。都心部における交通渋滞は、不法駐車によるケースが圧倒的に多いのです。三車線は二車線になり、二車線は一車線ですからね。都心部の渋滞緩和を図るなら、駐車違反を取り締まるしかありません」どうにもお手あげ状態のようだ。ソウルやシンガポールの例にならってみると、末尾ナンバー偶数と奇数の二台をもてる余裕があれば、毎日、都心に入れることになる。
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