今後、社会や時代がどのように変化しても、子どもたちが基礎・基本を確実に身につけ、思いやりや正義感などの豊かな人間性を育成したり、伝統と文化を尊重する心を培っていくことは、大変重要なことである。個性を尊重するということの本来の理念からすれば、他人とともに生きていることや他人を思いやること、異質なものを受け入れること、望ましい社会性や倫理観、思いやりや正義感などを重んじる心がこれに伴っていなければならないのであり、教師が子どもに対して教育を通じて、「不易」の価値の実現を目指していくことも、これから重要なことになっていくであろう。学校教育がうまくいくかどうかは、やはり幼児・児童・生徒を直接教育する教師たちの資質能力に負うところがきわめて大きい。そこで、学校の教師にはどのような資質能力が必要とされているかを明らかにし、その向上策についても触れてみたい。わが国では、1872(明治5)年に「学制」が公布され、近代的学校教育制度が確立した。その当時、教員の資格として、小学校の教師は、20歳以上で師範学校卒業免状または中学校卒業免状を所持するもの、中学校の教師は、25歳以上で大学卒業免状を所持するもの、大学の教師は学士の称号を有するものとされている。
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