愛情というのは、自分より相手の幸福を願う気持ちだと思う。しかしこれが具体的にどういう形でわかるか。例えば、娘の家の方が条件が良く、男の方が条件が悪い。しかし娘に愛情を持った男は、自分の方の条件の悪さを少しでもよくするように努力するであろう。そのとき、親は相手に会わないなどと言わずに、努力する男を応援してほしい。たとえ男がそれを望まなくても。これは男の場合も同じである。あんな家の、あんな娘はもらえない、と男の家の方がはるかに格が高いというようなことで、親が反対する。では、家の格の高さが、その人間の品性を高くするか。逆の場合があると思う。うぬぼれが強くわがままである。結婚で一番大事なのは、本人同士の愛情である。外側の環境などいつ崩壊するかわからない。どんな逆境におちても、二人で闘ってゆくであろう。家の格の低い方が、案外、逆境には強いのである。親というものは、子どもの側に立って、子どもの幸せを考えてほしい。それは全く必死なことで、賭ごとや不倫小説などに眼をうばわれているひまはない。
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